1.アルヴァ・アアルトとは?
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北欧の賢人
アルヴァ・アアルトフィンランド生まれの、20世紀に最も影響力を持った建築家。生涯、200を超える建物を設計し、そのどれもが有機的なフォルム、素材、そして光の組み合わせが絶妙な名作と知られている。
発行日:2020.03.02
フィンランドが生んだ、世界的に有名な建築家「アルヴァ・アアルト」。
建築だけでなく、家具や照明、ファブリックなど様々なアイテムで、北欧デザインを牽引する存在です。
そこで、今号は北欧デザインについて迫りました。
北欧の賢人
アルヴァ・アアルト
フィンランド生まれの、20世紀に最も影響力を持った建築家。生涯、200を超える建物を設計し、そのどれもが有機的なフォルム、素材、そして光の組み合わせが絶妙な名作と知られている。
1月12日、竹中工務店 東京本店内のGALLERY A4(ギャラリーエークワッド)で開催していました、建築と暮らしに関する展示会「アイノとアルヴァ 二人のアアルト 建築・デザイン・生活革命 小さな暮らしを考える」展に行ってきました。
フィンランド生まれの建築家アルヴァ・アアルトと、その妻アイノ・アアルトによる、小規模住宅のための住宅デザインに焦点を当てています。
また、建築設計だけでなく、家具、グラスウェアなどの現在も使われ続けている名品も展示していました。
小さな空間だからこそ、合理性を考えた動線の配置が興味深く、変化を【目】で理解することができました。
展示会、一番の目玉ポイントは、ズバリ、「AR」です!
何もない空間を専用のタブレット越しに見ることで、アアルト夫妻が実際に暮らしていたフィンランドの住宅をまるで室内に入ったかのような拡張現実体験が出来るのです。
この技術は、マサチューセッツ工科大学との共同開発したものらしく、初めての経験でした。当然フィンランドの夫妻の住宅に行くことができない私たちに、これほどまでの体験をさせて頂けたことに感動しました。
皆さんにも共有したく動画も撮影しました。下記「詳しく見る」より、ぜひご覧ください。
流行は絶えず変化していますが、北欧デザインの人気が長続きする理由は、次の3つであると考えられています。
①「木」や「和」との相性が良い。
北欧のファブリックを見ると、動物柄や花などの植物柄が多く、色合いもブルーやイエロー、グリーンといったやさしいアースカラーや、自然の色をそのまま活かしたものが多いことに気づきます。このように自然の素材感や温もりを大事にしている北欧デザインは「木」との相性が抜群なので、木造が主流の日本の住宅や家具などとも共存できます。
やや斬新なデザインの印象がある家具やファブリックでも、和の空間に合うんですよ!
②日本人のメンタリティに似ている。
日照時間が短く、家の中で過ごす時間が多い北欧。それゆえ食器ひとつとっても、日常生活を快適にすることをとことん追求した機能性とデザイン性を兼ね備えており、使い続けるほどに暮らしになじんでいきます。
良いものを長く使いたいと考える「古き良き日本の暮らし」と通じるところがありますね。
③慎ましく、控えめな美しさがある。
北欧デザインの過度に主張しない慎ましさや控えめな感じ、それでいて内なる美しさを感じさせるところは、古き良き時代の日本女性のイメージに重なるところがあります。
北欧の家具は、手工業を伝統とし、熟練の職人がひとつひとつ丁寧につくっていることが多く、耐久性にも優れているのです。また装飾を排除しているため、流行に左右されず長く使い続けることができます。
北欧人気が一時的なブームに留まらず日本に定着したワケは、前述で挙げたように、北欧デザインが日本の住宅やメンタリティと共通点があるから、だと言えるのかもしれません。その一方で、北欧のライフスタイルにも注目すべき点があると考えます。
「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉をご存じですか?ヒュッゲとは、「居心地がよく、心が安らぐ」という意味をもつ、デンマークの人々が大切にしている言葉です。デンマークの人々はこの言葉の通り、自分の家族、生活、時間をとても大切にし、国民の幸福度もとても高い国です。
日本でも近年「働き方改革」という言葉が浸透しつつあり、ヒュッゲの考え方が「スタンダード」に近づいてきている気がします。
長野県出身、入社2年目の24歳。
長期休暇はもっぱら実家に帰ってキャンプ・スノーボードとアウトドアに今ハマっております。去年から体調管理を考えて、ランニングを始めました。
今年は上尾ハーフマラソン走ります!!