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建築士向けに月額2千円台で顧問弁護士サービス

住宅産業トピックス 2018.04.09

 ベリーベスト法律事務所(東京都港区)は4月1日から2019年3月31日までの期間限定で、同社が提供している顧問弁護士サービス「リーガルプロテクト」を建築士を対象に通常価格の半額程度になる2160円で提供する。改正宅建業法の完全施行で、建物状況調査(インスペクション)の機会が増え、実際に調査を行う建築士からの法律相談が増えることを想定してのキャンペーンだ。

 改正宅建業法では、既存住宅の取引の際に宅建業者に対しインスペクションに関する説明を行うことなどを義務付けている。調査は、国が規定した講習を修了した建築士が行う。ただ、建築士にとっては、自身が設計・施工に関わっていない建物を調べるため、瑕疵があるかどうかがわかりにくく、リスクが高い。「万が一、瑕疵が見つかった場合には、仲介を行った宅建業者ではなく、調査を行った建築士にクレームが行くことが想定される」(インスペクションを行っている建築士)

 今回の法律で決められたインスペクションは、あくまで劣化の状態を判断するためのもので、瑕疵がないことを保証するものではない。購入者が実際に保証を受けたい場合は、瑕疵保険に加入するなどして、さらに厳密な検査が必要になる。ただ、「そうした内容は宅建業者からは説明されない可能性が高く、検査をする建築士は自身で説明するなどして自己防衛するしかない」(同)

 同社の牧戸美佳弁護士は「もともと業界的に契約書などがあまり整備されておらず、口頭での契約が慣行となっているなど、法的な対応力が弱い」と指摘する。訴訟などに発展しない場合でも、クレームなどへの対応を迫られる建築士が増えることが想定される。

 今回キャンペーンの対象となる「リーガルプロテクト」は通常月額料金3980円で、顧問弁護士サービスが受けられるというもの。担当弁護士がつき、電話やメールでの相談などが一般よりも割安の料金で受けられるほか、50種類の契約書ひな型も利用できる。

 同社には所属弁護士が137人在籍しており、政令指定都市を中心に20以上の拠点がある。全国での対応が可能。キャンペーン問い合わせはフリーダイヤル0120-666-694まで。

新建ハウジング