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シニアの住み替え実態、理由トップは「家の老朽化」 リクルート調査

住宅産業トピックス 2014.09.11

 リクルート住まいカンパニー(東京都千代田区)はこのほど、「シニア層の住み替え」に関する調査を行った。調査対象は50歳以降に住み替えを行い、現在首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城)に住む50〜70代の男女1029人。調査時期は8月26〜28日。

 

 住み替え先を聞くと、「同一駅圏内」「同一市町村内」「場所変わらず」の近距離が約52%、「市町村外」「都道府県外」の遠距離が約48%を占めた。
 どのような家に住み替えたかについては「賃貸住宅」25.5%がもっとも多く、「単世帯用マンション購入」17.0%、「単世帯用の戸建て購入」16.4%と続いた。「二世帯住宅を新築」は10.9%、「自宅を二世帯住宅へリフォーム」は4.8%だった。

 

 住み替え理由のトップは「家が老朽化してきた」。70代をみると他年代に比べて「防災性(耐震など)がしっかりした家に住みたかった」「駅から近いところに住みたかった」「掃除・庭の手入れなどが大変だった」「家が広すぎるのでコンパクトな家に引っ越した」といった理由も多かった。

 

 住み替え後に実現できたこと・新たに始めたことを聞くと、「利便性が良い暮らしが実現できた」、「安心安全に暮らせるようになった」「健康に暮らせる環境が整った」がトップ3。

 70代をみると「駅から近い家になったので出かけやすくなった」「今の近所のつながり以外に新たな友だちができた」「医療が受けやすくなった」などで平均値よりも高い結果が得られた。

 

 住み替え前の家が持ち家だった人は45.9%。このうち約70%が住み替えにあたって売却を実施していた。住み替え時に不安だったことのトップは「家財道具の処理」。持ち家だった人に限ると「持ち家の売却や新たな家の購入などの手続きの面倒さ」が最多だった。

               新建ハウジング