新型コロナウイルスが国内で流行してから2年が経とうとしています。
その中でLIXILは、自宅をリフォームした50代・60代に対し、コロナ禍での生活の変化やリフォーム後の困りごと、リフォーム依頼先などについてどのような考えを持っているか調査しました。

まず、コロナ禍における自宅での生活の変化について調査したところ「休日の外出を控えるようになった」が半数以上（54.2％）と最も多く、「外食の機会が減り、自宅で食事する機会が増えた」（48.0％）、「ネットショッピング・通信販売の利用が増えた」（34.8％）と続きました。（図1）

■ 図1 コロナ禍における自宅での生活の変化（MA）

出典：LIXIL

続いて、リフォームを行った場所を調査したところ「トイレ」が40.7％と最も多く、「浴室」、「洗面室・脱衣所」が同率の35.3％と続き、次いで「キッチン」（34.3％）と、水まわりが上位を占めた結果となりました。（図2）。

■ 図2 リフォームをした場所（MA）

出典：LIXIL

トイレ、浴室、洗面、キッチンなどの水回りは使用頻度も高く、月日が経つと汚れや不具合が目立ちやすい場所ですからね。

続いて、具体的なリフォーム内容を調査したところ「水まわり設備機器の取替えや追加」が49.8％と最も多く、「内装の変更」（48.3％）、「外装のリフォーム」（38.0％）と続きました。
また、上位とは30ポイント以上の差はあるものの、「収納スペースの改善」が14.8％で続きました。（図3）

■ 図3 リフォームをした内容（MA）

出典：LIXIL

また、リフォーム実施後の住まいの困りごとについても調査を行った結果、リフォーム実施済にもかかわらず「特に困りごとはない」は35.7％にとどまり、6割以上が「いずれかの困りごとがある」と選択しました。
中でも「家の老朽化や設備の経年劣化」（27.0％）がトップに上がり、リフォーム後でも実施箇所以外の古くなった部分が気になっており、リフォームや設備の取替えを継続的に必要としていることが分かります。（図4）

■ 図4 現在の住まいの困りごと（MA）

出典：LIXIL

その他、「部屋が片付かない」、「老後の住みやすさへの不安」、「暑い・寒い」、「光熱費がかさむ」が上位に挙げられ、これらは具体的なリフォーム提案につながる可能性として考えられます。

今後やってみたいリフォームや欲しい設備について調査を行なった結果、「整理整頓しやすい収納」（20.0％）、「使いやすいシステムキッチン」（19.2％）、「防音や断熱に効果のある内窓」（15.2％）がトップ3を占めました。（図5）

■ 図5 今後やってみたいリフォームや欲しい設備（MA）

出典：LIXIL

特に、1位の「収納」は「住まいの困りごと」でも2位となっており、提案次第ではプラスαのリフォームニーズにつながる可能性があります。
同じく、3位の「内窓」も困りごとの上位に挙げられた「暑い・寒い」を解決するアイテムとして、リフォーム提案の余地がありそうです。

続いて、リフォームの依頼先選定のポイントについて調査を行なった結果、「工事内容に対して納得できる見積金額」が71.5％で最も多く、「リフォーム依頼先や担当者に信頼性が感じられた」（65.2％）、「見積りや提案内容のわかりやすさ」（64.5％）と続きました。（図6）

■ 図6 リフォーム依頼先を決める際、重視するポイント【全体】（MA）

出典：LIXIL

また、「リフォームの知見や実績が豊富」（62.5％）、「保証、アフターサービスが充実している」（60.2%）も6割を占めており、コスパだけでなく、実績やサービス品質を含めて信頼できるかどうかも重視されていることがわかります。

打合せなどにおいても、実際に会って話す「対面」、もしくはパソコンやスマホなどを活用して話す「非対面」、どちらを希望するか調査したところ、「基本的に『対面』を希望」が56.2％と最も高い結果となりました。（図7）

■ 図7 リフォーム依頼先との打合わせにおける対面・非対面の希望（SA）

出典：LIXIL

先述の「依頼先選定ポイント」でも「リフォーム依頼先や担当者に信頼性が感じられた」の回答が上位となっていることから、信頼できる会社・担当者であるかを見定めるために、対面でのコミュニケーションを希望していると推測できます。

おうち時間が増加したからこそ、これまで気になっていた不具合を修繕したり、仕事部屋や趣味部屋を新設したりと、年代関係なくリフォームをする方が増えています。
このような調査データも活用しながら、お客様のニーズに沿った最適なリフォーム提案をしていけたらいいですね。

出典：LIXIL