LIXIL、高断熱住宅のメリット体感できる施設を新宿にオープン
住宅産業トピックス 2017.09.28
LIXIL(東京都千代田区)は10月1日、家づくりの検討段階で断熱や日射遮蔽の重要性・メリットを体感できる施設「住まいStudio」を東京都新宿区にオープンする。
開設の背景・ねらいについて、LIXIL Housing Technology ZEH推進事業部長・野澤徳則さんはこう説明する。
「LIXILがめざす”いい家”とは、省エネかつ健康で快適な住まい。そのためには断熱気密性を高めることが何よりも大事だが、住宅の場合、車の燃費のようにユーザーが一目でわかる指標が浸透しておらず、写真や図面、言葉で快適性を伝えることはかなり難しい。そこで、理屈ではなく、いい家・いい暮らしとは何かを肌で体感してもらう空間が必要だと考えた」。
展示面積は約670m2。「イントロ」「夏」「冬」「壁・窓」「くらし」「商談ルーム」からなり、まず「イントロ」エリアで健康・快適な家づくりとはどういうものかをアニメ動画で紹介し、その後各種の体感ができるしかけになっている。
「冬」エリアは、真冬を想定した0度の空間とし、窓・壁の断熱性が異なる「昔の家」(昭和55年基準)、「今の家」(平成28年基準)、「これからの家」(HEAT20 G2)の3つの家を設置。これらの家に実際に入り、窓際の寒さや結露、床の冷たさ、部屋間の温度差を体感できるとともに、サーモグラフ画像で温熱環境や暖房費の違いを確認することができる。
「夏」エリア、はリビングに入り込む日差しを再現。オーニングや外付けブラインドの効果、天井断熱が不十分だとどれだけ不快になるかを体感できるようにした。
さらに「くらし」エリアでは、各エリアで体感したことのまとめと、断熱性を高めることで”生涯住居費”がどのくらいお得になるかを具体的な数字を出してわかりやすく説明する。
施設は完全予約制で、ビルダーが見込み客をともなって利用することを想定。
7月にプレオープンし、すでに約600社のビルダー、約30組の見込み客が訪れた。ここでの体感をきっかけに省エネ性能のレベルアップを決意したケースも多いという。
LIXILショールーム東京(新宿区西新宿)に隣接。年1万人の利用を見込む。
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