断熱化の健康への影響中間報告会 東京で開催
住宅産業トピックス 2017.01.31
一般社団法人日本サステナブル建築協会(JSBC、東京都千代田区)は1月30日、住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査の中間報告会を東京・千代田区で開催した。関係者・住宅関連事業者など372人が参加した。
報告会では冬期において起床時室温が低いほど、血圧が高くなる傾向がみられたことや、高齢になるほど室温と血圧との関連が強いことが確認できたことなどが委員によって紹介された。また、血圧以外にも、例えば室温が低いほうが夜間頻尿リスクが高い傾向がみられたという。
同調査は国土交通省予算のスマートウェルネス住宅等推進事業の一環として行われているもので、2014年度から実施している。室温と健康の関係について学術的な裏付けをとることで、断熱改修の省エネ効果だけでなく、健康状態の改善による医療費削減効果などを検証するのが狙い。健康視点でのさまざまな調査を行っており、今後、詳細な分析を進めていき、随時成果を報告していく。
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